基本はブログ人のオヒ!の殿堂3、日刊NANZOをそのまま、一部手直ししてお送りしております。

【クリスマス特集】物事の事象をよく捉えよう


日刊NANZO 平成21年12月24日号より再構成
http://plaza.rakuten.co.jp/nikkannaozo/diary/200912240000/

 きょうはクリスマスイブ。テレビの懐かしいアニメ特集で登場する横綱級お涙頂戴のアニメを取り上げることにしましょう。
題名は《フランダースの犬》最終回で主人公が天に召されてというお話。最近邦画でもこの小説を元にした日本版フランダースの犬なるものが公開されました。本家の犬は、天に召された日が原作も、カートゥーンもクリスマスイブの出来事でした。
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■世界名作劇場 フランダースの犬
第52回(最終回)天使たちの絵
(昭和50年 日本アニメーション/フジテレビ)
QTV動画配信サイトより

 主人公ネロに《天使のお迎え》が来て、《遠いお国》つまり天国へいく場面は、よく練られて映像化したと評価できます。懐かしのアニメ特集番組で、この場面をことさら強調して、悲惨な結末の象徴としています。条件反射よろしく出演者が号泣します。主人公が天に召される直前にヒロインが主人公の名前を絶叫のととあいまって、かわいそうだ。何で救われないのだと一斉に涙を流す。

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■世界名作劇場 フランダースの犬
第52回(最終回)天使たちの絵
(昭和50年 日本アニメーション/フジテレビ)
QTV動画配信サイトより

 この物語は条件反射のように涙を流して、一部は号泣してしまうような悲しく、不幸な話でしょうか。整合をとって涙を流すものでしょうか。

 カートゥーン・原作とも、主人公と犬は凍死。周囲の人々は恥じ入って後悔します。これ見れば天涯孤独になった少年を悲惨な結果に追いやっただけの薄情な村人たちになります。

 翻って主人公の立場から見れば、貧困のため、高い拝観料を払えずに見ることができなかった名画を最期に念願かない、神に感謝し、何もいらないと充足されています。原作(邦訳)の終わりでは、ネロがあこがれの絵を見て天に召されたことに、《アントワープの人々が与えた》旨の表現がなされています。主人公は物語の範囲内では幸福だった所以です。
 よって、それだけ取り上げて出演者がみんなそろって泣く所作は、極めてわざと過ぎます。天涯孤独で悲惨な凍死、かわいそうな主人公とするは、事象の一部だけを見たにすぎないのです。

 ここではアニメ番組でした。様々流される情報の一部だけを見て判断していませんか。ネット配信のニュースを見て、侮蔑語や、氏ねなどの言葉使って掲示板などに投稿している人たちがまさに顕著な例です。そのような一部を全体とみるような視点に陥らないよう日々研鑽のみです。

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